武蔵野赤十字病院 消化器科
メタボリックシンドロームとは
 
メタボリックシンドロームと肝臓
近年メタボリックシンドロームが話題となっております。メタボリックシンドロームとは以下に示す診断基準で定義されております。メタボリックシンドロームは単に太っているというのではなく、内臓脂肪が体に蓄積されることにより、糖尿病、高血圧、高脂血症といった従来生活習慣病と呼ばれていた疾患が引き起こされ、さらには脳梗塞、心筋梗塞など動脈硬化性疾患のリスクが高まる状態です。内臓脂肪が諸悪の根源であるというのがメタボリックシンドロームの基本的な考え方です。
 
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メタボリックシンドロームと肝臓
メタボリックシンドロームの患者さんは肝臓にも脂肪が蓄積され脂肪肝となっていることが多いです。メタボリックシンドロームと診断された患者さんは一度超音波検査で脂肪肝になっていないか検査されることをお勧めします。
 
脂肪肝とNAFLD、NASH
近年はアルコールの大量摂取をしていないにもかかわらず脂肪が肝臓に沈着した状態を非アルコール性脂肪肝(Non-Alcoholic Fatty Liver Disease: NAFLD)と呼びます。脂肪肝は従来良性の病気と考えられておりましたが、近年脂肪肝の患者さんの中にアルコールの大量摂取をしていないにもかかわらず、肝硬変、肝臓癌ができることがわかってきました。こういった患者さんの肝臓では炎症が起こっており、この状態を非アルコール性脂肪肝炎(Non-Alcoholic SteatoHepatitis: NASH)といいます。
つまりNASHはNAFLDの重症型といえます。
 
図
 
NAFLD、NASHの診断
超音波検査で脂肪肝と診断された場合、肝硬変や発癌へ進行する可能性の高いNASHかどうかを診断するには肝臓の組織を採取して顕微鏡で見なければ分りません。しかしその他の検査データなどからある程度の予想は可能であり、NASHかどうかの判断のため一度専門医の受診をお勧めします。
 
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