武蔵野赤十字病院 消化器科
C型慢性肝炎・B型慢性肝炎
治療について
 
C型肝炎に対する治療
C型慢性肝炎の治療のゴールは肝硬変へと進むのを予防することと肝癌を予防することです。そのための第一目標が肝臓からC型肝炎ウイルスを駆除することで、これにはインターフェロン治療が必要となります。ただしインターフェロン治療によって全ての人でウイルスが消える訳ではありません。また発熱、だるさ、血球減少、脱毛、網膜症、うつ病などの副作用が起こる可能性があり、一部の人では副作用が原因となってインターフェロン治療を中止しなければならない事があります。これらの人では、第二の治療目標として、ALT値を持続的に低く抑えることで肝硬変への進行や肝癌を予防することを目指します。このために行われるのが「肝庇護療法」です。
 
■インターフェロン療法について
一般にインターフェロン療法が強く勧められるのは、18歳以上65歳未満の人、ALTの値が30 IU/l以上の人、肝生検で線維化が進んでいる人、今までインターフェロン治療を受けたことのない人などです。18歳未満や65歳以上の高齢者、C型肝炎ウイルスに感染しているものの肝機能が正常な人、前回インターフェロン治療を行ったのに効果が無かった人、高血圧・糖尿病を合併している人などでも専門医とよく相談して効果が見込める場合にはインターフェロン治療に踏み切るのが良いでしょう。
インターフェロン治療の効きやすさは、年齢(高齢なほど効きにくい)、性別、C型肝炎ウイルスの種類、ウイルスの量、線維化の進み具合(肝生検で判定します)などによって変わってきます。日本人に最も多い1b型高ウイルス量の方は残念ながら最もインターフェロンが効きにくいため、インターフェロン単独の治療では十分な効果が得られないことがしばしばみられます。
 
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■難治性C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療の効果予測
しかし1b型高ウイルス量のC型慢性肝炎の方でもインターフェロンが全く効かないわけではありません。最近の治療の進歩により、ペグインターフェロン+リバビリン併用療法を1年〜1年半行うことで、このタイプの人でも約半分の人でウイルスを駆除できるようになりました。またウイルスを駆除できなかったとしても、インターフェロン療法によってAST/ALTが正常化したり、肝機能の改善や肝癌の発生を遅らせる効果も報告されています。
さらにC型肝炎ウイルスの遺伝子のNS5Aという領域のアミノ酸に変異が多ければ多いほどインターフェロンが効きやすいことが分かってきており、当院では治療の前にこの測定を行い、インターフェロンの効きやすさを調べて最も良い治療を選んでいます。なおこの検査に対する患者様の費用負担はありません。
 
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ペグインターフェロン+リバビリン療法が現在最も強力にウイルスを駆除できる治療法です。治療効果の予測に、治療開始後のウイルスの減るスピードが重要と言われています。そのため当院では治療中を通してウイルス量を測定し、必要に応じて治療期間を延長することでウイルス駆除率を上げるよう工夫をしています。
 
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